絶滅種
環境省が8月にニホンカワウソをレッドリストの「絶滅」に指定したと新聞に
報道されていた。
生物種の絶滅の危険度は、環境省によって「絶滅」「野生絶滅」「絶滅危惧」
「準絶滅危惧」の4段階に分類されたレッドリスト載せられているが、ニホン
カワウソが30年以上棲息が確認されていないことから判断してこのように指定
されたようだ。絶滅の原因は人間の乱獲や棲息に適した河川の環境が汚染された
ことが大きいと考えられている。

絶滅橦にはニホンオオカミ、九州ツキノワグマなどがあり、野生のトキは日本
では2003年に絶滅し、中国からのトキを繁殖させて放鳥しており、日本での
棲息に成功しているが、そのような経緯からリストの中では「野生絶滅」の中に
分類されている。またコウノトリは「絶滅危惧」の分類になっている。

最近大台ケ原や知床半島ではオオカミの駆除によって天敵が居なくなった鹿の
猛烈な増加によって農作物や高山植物や樹皮などが食い荒らされて困っている。
鹿の進入防止のため、北海道では総延長4000キロを超える柵で囲っていると
報道されていたが、オオカミの代わりに人間が鹿を駆除するにも、最近は
ハンターも人数が減っており鹿の増加を止めることが出来ていない。
海外でも事情は同じようで、ドイツなど欧州諸国ではオオカミを保護しており、
米国でもオオカミを導入し、鹿等による森林への食害を減らし生態系のバランスを
保つ事に成功したという。

日本のハマグリも干拓や護岸工事などで棲息に適した砂の海岸が無くなって来て
生存が急減しているという。そのような現状からこれも絶滅危惧種に分類されて
いる。
私の子どものころ、海辺の砂地でハマグリを掘ったり、膝下ぐらいの深さの海に
入り、素足で探って捕ったりしたことが思い出される。今ではそんな遊びがてらの
ハマグリ捕りは難しい夢のようである。
最近はメダカも絶滅の心配があるように言われている。これも子どもの頃には
その辺の田んぼで幾らでも見られたのに、最近は見る機会がほとんどなくなって
しまった。

このようにレッドリストに挙げられた絶滅の恐れがある種の多くは、その危惧の
原因に人間の存在、生活行動が拘わっていることが分かります。
人間が生活の安全のために、オオカミを絶滅させたり、人間の生活環境を便利に
するために環境を変えてきたことの結果が跳ね返ってきて、人間の生活にマイナス
結果をもたらしている。

自然界のバランスは微妙で、上記の例のように、オオカミと鹿と人間の生活を含
めた生存の平衡状態をどのあたりで我慢するかが問われているように思われます。

私がここに取り上げたのは、環境省発表しているレッドリストに載っている僅かの
例で、いかに多くの生物が絶滅危惧種になっているかはインターネットでも見られ
ます。


ホームページに戻る                    2012.9.26.