ユニバーサルデザイン
最近ユニバーサルデザインという言葉を新聞、雑誌などで見かける事が
多くなった。
ユニバーサルデザインとはどんな人にとっても使いやすい物を作ることで
よい傾向であると感じている。

以前から思っており、歳をとってきてさらに実感しているのが、電気製品
その他でスイッチが小さくて扱いにくいとか、スイッチの表示文字が小さく
また配色が悪くて何のスイッチか、目を近付けて良く見ないと分からない
などの不便さである。
電卓で小さく、柔らかい素材で作られたものを持っているが、これも小さ
すぎるのと、柔らかいため押しボタンを押すときに不安定で押しにくい点で
使い勝手が悪い。小さいことは持ち運びには良いが、操作しにくいほど
小さくても困るし、柔らかい素材を使用していて、手に持つには感じがよいが
ぐにゃぐにゃした感じで安定せず、ボタンを押しにくいのでは本末転倒である。
設計者として留意すべきことでしょう。

私の仕事では、プラントの操作パネルの設計で、スイッチの配置や名板の色
大きさの選択に配慮したり、グラフィックパネルにして、プラントの模式図
の上に表示ランプを配置してプラントの運転状況を分かりやすく表示する
などの工夫をしてきた。
非常停止スイッチは、赤色の大きめスイッチを分かりやすい位置に離して
取り付けるなどはどこの工場でも採用されているようである。

ユニバーサルデザインでは、世界的に統一した図形表示なども進められており
安全標識や操作スイッチの記号表示などでかなり進歩してきている。
また、目の不自由な人にも分かるような突起や窪みをつけるなどについても
統一的なものになろうとしている。

以前は人間工学として研究されていたことでもあるが、人間の手足の機能から
考えて、握り易い、力を入れ易いといった形状に設計することも必要である。
ユニバーサルデザインはこの人間工学をより広くの発展させたものでしょう。
自動車でも最近増えてきたものに、引き戸タイプのドアがある。
ドアは設置場所の制約もあるが、通行の安全性を考えると引き戸が望ましい。
スイング式のドアの場合開いた側に安全上の障害になることが多く、外開きか
内開きかの選択が必要になる。
そんなことから、自動車の引き戸タイプのドアもユニバーサルデザインの中に
入れてもよいと考えます。

工場の設備を担当していた時は出来るだけ現場に行って、作業者に使いにくい点が
ないか聞くようにしていたが、商品を設計する技術者は消費者の声をよく聞いて、
使い勝手の良さを考えるのが先で、カッコ良さなどは次の問題でしょう。
最近の動きとして、ユニバーサルデザインという考え方が浸透してきて、企業が
これに力を入れてきているのを嬉しく感じています。


ホームページに戻る                     2003.11.28.