緊急地震速報ー2
先月緊急地震速報と題してマスコミの報道姿勢についての不満を書きまし
たが、この速報がどの程度認知されていたかということに興味をもっていま
した。
地震から半月余りの時間が過ぎて、民間の調査会社「サ−ベイリサーチ
センター」が仙台、盛岡、福島の3市で行った緊急地震速報に関するアン
ケート結果が報道されて、この速報を聞いた人たちの対応が明らかになり、
かなりの人が正しく理解していることが分かって安心しました。
そのアンケートの結果によると、約4割の人が緊急地震速報を聞いており
火の始末をした(16%)、戸や窓を開けた(それぞれ15%)、安全な所に
身を守った(9%)などの行動をとっており9割近い人がこの速報が役に
立つと答えている。
7月17日の朝日新聞が新聞1面を使って南海地震が起ったことを想定した
記事を特集していた。この中では大地震の場合の携帯電話での安否連絡の
方法などを主体にしたシミュレーションであったが、震源から100キロ離れた
ところでは緊急地震速報から大きな揺れが到達するまでには十数秒かかる
ことや、携帯電話に設定しておけば気象庁が発表する緊急地震速報が受信出来る
ことを図解で書いており、記事の中のお母さんが携帯電話からの警報を聴き
「和歌山沖で地震発生。強い揺れに備えてください」の表示を見て、火を消して
食卓の下に潜り込み、30秒ほどで強い揺れはやってきたなどとが書かれていた。
岩手、宮城内陸地震直後の記事での地震速報に対するマイナスイメージでの
表現と比べて、このシステムを正しく評価して記事にしていることを大いに評価
したい。
マスコミは批判精神を忘れてはいけないが、的外れな批判をして、有用な
システムを一般市民が大して役に立たないのだと思って、緊急地震速報を
携帯電話に設定しないようなことにならないように、気をつけなければなら
ない。前回にも書きましたが、安全ベルトをしていても死亡することはあるが
安全ベルトをすることによって、多くの命が救われる。報道として、安全ベルトを
していても死亡したと大きく報道すると、安全ベルトをしてもしょうがないとの
誤ったメッセージを伝えてしまう。
緊急地震速報を受けることでも多くの命が救われたり、地震による火災の発生を
減らすことが出来る点を強調する記事にすれば、関係者もより良いシステムにする
励みになり、その為の投資に対しての理解も得易い。マスコミもこの点を良く理解
して記事を書いてほしい。
また14日に気象庁のミスで誤った緊急地震速報を出してしまったことが報道
されていたが、こんなことは絶対無いようにしてほしい。
7月24日の岩手県北部地震でも一部速報が遅れたところもあったようだが、
警報を受けて園児を避難させたり、工場で火をけしたとか避難したなどの例も
多くあったようで、このシステムの有用性も分かってきたので、速報の伝達方法の
改善を積み重ねていくことで、さらに多くの人に安全を与えられるよう努力して
ほしい。

上記したアンケート結果を見ても、かなりの国民がこのシステムを理解している
ことを踏まえて、政府、自治体としても緊急地震速報をより多くの人に理解して
もらい、来るべき東海沖や南海沖地震の被害を減らすために、もっとPRや啓蒙
活動に力をいれ、一番の問題点である速報の伝達方法の改善についても努力して
ほしい。
また、携帯電話メーカーも販売時にこの速報を受信設定するように勤めるべき
でしょう。


ホームページに戻る                    2008.7.27.