賞味期限(続)
先月賞味期限について書きましたが、今度は赤福が表示違反や売れ残りの
回収品を再使用していたとか、製造日を偽っていたとか多くの違反で糾弾
されている。さらに比内地鶏での賞味期限改ざんや廃鶏使用なども報道され
ミートホープ社社長の逮捕もあった。食品に関して次々に問題が起っている
ので、再度感じたことを書いてみる。

赤福の問題については、最初の報道の段階では、冷凍保存など一部は理解出来る
こともあったが、その後の二度の謝罪会見の内容を知って、消費者を騙すような
ことは許されないと思った。
ただ、私が前回書いている、冷凍する場合での賞味期限のあり方についての
意見は変わりません。
冷凍保存については充分実績もあり、信頼性の高い保存手段であると考えます。
今どき何処の家庭の冷蔵庫にも冷凍食品はあるでしょうし、マーケットでも
沢山売っています。日本で食べられている魚介類の大半は遠海漁業で捕獲された
ものや輸入品になっている。これらは当然冷凍されて輸送されている。
解凍して室温に戻した魚は長持ちしないのは誰も知っています。
造り溜めしたものを冷凍保存することは非難されることではないでしょう。ただし
それを今日製造した製品と偽って売ることは消費者を欺くことで、許されること
ではありません。
消費者も冷凍保存については抵抗感はないと考えるので、前回書いた微生物試験、
理化学試験と官能試験で確認した上で冷凍保存した食品の消費期限、賞味期限の
ルールを検討し、認知することが前向きの解決策になる。

これもテストして確認が必要だが、今回赤福で行われていたという回収した品の
「あん」と「もち」を分けて再利用した点で、もし「もち」だけについての品質
保証期間が充分長いとしたならば、そんなデーターを明らかにした上で、再使用
出来る途を作ることも必要でしょう。
使い捨てカメラでもプリンターのインクカートリッジでも使用出来る部品は回収
リサイクルが常識になっている。使えるもの、食べられるものはデーターをはっきり
した上で資源を無駄に廃棄せずに使用するという、「もったいない」の精神を持った
制度を確立すべきでしょう。

赤福の問題についてのテレビ番組でコメンテーターの中には、賞味期限の短い
物でもお土産として家で食べるぶんには、安くしてくれれば喜んで買うのにと
いった意見も出ており、他社では、実際賞味期限の短くなったものは包装を替え
袋詰めにして安く売っている例もあるようである。せっかくまだ食べられるものを
廃棄してしまうのは「もったいない」との意見は私の周りにも多い。

赤福の商品については、今回の違反問題はあっても、食中毒があったとか、味が
おかしいというクレームがあったとの報道はなされていない。私の周りで最近の
赤福のもちは少し固いと感じたとの声はありましたが、赤福が違反を承知でやって
いたのは許されないとしても、長年の実績から実質的には品質上問題がないことが
証明されたとの皮肉な結果を示したとも言える。
これは食品の色んな保存の仕方や無駄のない使用法を検討すべき事を示している。
明らかな嘘や違反と、食品を無駄にしないためにはどうすればよいかとは峻別して
厚生労働省、農林水産省も賞味期限、消費期限のあり方や運営方法をこの際見直しを
してほしい。また、マスコミもこのあたりははっきりして報道、コメントすべきで
しょう。


ホームページに戻る                    2007.10.29.