年齢と線引き(続)  
前回「年齢と線引き」と題して書きましたが、その後も考えたことがあるので、
補足して続編を書きます。
「もみじマーク」については75才以上の運転者に表示を義務付けることは
無くするようですが、歳をとると事故を起こす危険性が増す事は事実として認め
なければならないでしょう。わたしも既に運転免許証の更新をせず運転を止めまし
たが、私の廻りにも同年代で運転免許証を放棄した人が何人かいます。最近脱輪
事故をおこしたので、人身事故にはならなかったが、ぼちぼち運転を止めた方が
良いかなと思っていると云っていた方もいます。
自分で自覚している人は注意深く運転するでしょうから、まだよいのですが、
まだまだ大丈夫だと過信している人の方が問題だと思います。
私の考えでは、歳をとると反射神経が衰えてきて、とっさの運転操作が遅れて
事故に結びつくことが多いのです。
私は今でもテニスをしていますが、球に対しての反応が遅くなっているのは
自覚しています。それで、ネット際に立つ時は少し下がって守るようにしています。
これは身近に打ち込まれた時に反応が遅れるのを、相手との距離を遠くすることで
カバーするためです。野球選手でも歳をとると速球を打てなくなります。
運転でも同じで、スピードを押さえて運転すれば事故を起こす確率はずっと低く
なると思っています。

都会では自家用車が無くても、それほど生活に支障はないが、田舎で買い物に
遠くまで出かける必要があるところでは、歳をとっても運転せざるを得ない
でしょう。以前にアメリカに行った時、ショッピングセンターにかなり年輩の
お婆さんが一人で車でやってきて買い物をしているのを見ましたが、アメリカの
ような広大な土地に住んでいて、車が無かったら大変だなあと思った記憶があり
ます。
従って年寄りでも安全に運転出来るようなシステムを造ることが必要です。
上記したように、スピードを落として運転することが老人の事故を減らす方策に
なると考えるので、例えば運転免許証をICカード方式にして、年齢などのデータを
入れるようにし、自動車の運転席に読み取り装置をつけ、そこに免許証を挿入しな
ければ運転出来なくする。
読み取った免許証の年齢データから車の最高速度を自動的に制限されるように
すればよい。これも正しくは反射神経の応答速度など運転に必要なデータを
測定して、年齢に関係なく当人の運転適性に応じた最高時速を制限するべきであり、
こんなことは既存の技術を組み合わせれば可能なことでしょう。
さらにこの技術を拡張して利用すれば、今のETCのように道路側からの信号と
車載の器機との信号のやり取りで、道路ごとに設定された値で自動車の速度を
制限して速度違反など出来なくすることも出来ます。こうすれば若い人の暴走も
出来なくなり、免許証を挿入せねば車が動かないので、無免許運転も出来なくなる
などいろんな効果をあげることが出来るでしょう。
この前のJR脱線事故から列車の速度制限を自動化するATCの設置が促進されて
いますが、時間が掛かっても自動車の事故を減らすためのシステム造りが必要
なのであって、「もみじマーク」で年齢の線引きをするようなことでは無いと
思います。


ホームページに戻る                     2009.1.26.