早稲田ラグビー
今年の大学ラグビー日本一の座に13年ぶりに早稲田大学ラグビー部が帰って来た。

前回優勝の時の主将であった清宮克幸氏が監督になり、2年間で優勝にまで復活させた
ことで、多くのマスコミもその手腕を取り上げて解説している。

私も、40年も前になるが、一時期ラグビーをしていたことがあり、毎年大学ラグビーも
興味をもって見ており、前回早稲田がすばらしい玉廻しをするバックスの活躍もあって
優勝したシーンを覚えいる。
その早稲田ラグビーが10年以上も低迷し、どうなってしまったのかと思っていたら、今年
素晴らしい玉廻しを見せてくれ、関東学院大を下して優勝したのを、テレビで見ていて、
感激を覚えたので、少し書いてみたいと思った。

試合をテレビで見ていたが、前半に早稲田がバックスの早い玉廻しで関東学院陣内に
攻め込み、相手の反則を何度もさそって、ゴール前でもゴールキックを狙わず、あくまで
玉を廻してトライを狙い、ついにトライを立続けに決めて点差を広げて前半を終わった
ことで、今年の早稲田の強さを印象づけられた。

この強さを復活させた清宮監督の手腕についてマスコミに多く取り上げられているが、
其の中で、私なりに感じた幾つかの点を書いてみる。
(1)練習時間を2時間に短縮---全体の練習時間が5〜6時間もあったのを短時間に、
  基本的なプレーを重点にして行った。試合の中で重要なのは80%基本プレーであり、
  これを集中力を持って練習し、身につけることが出来、試合中のミスが減ったこと
(2)練習での指示を具体的に数値化して行った---記事によるとミスの回数を記録して指摘、
  パスの早さでは0.2秒遅いと指摘する、またビデオで試合中の個人の動きの問題点を
  指摘するなど、監督の指示されることが具体的で明解で部員が理解し実行し易かった
  こと
(3)監督に専念した---勤務先のサントリーと交渉して早稲田の監督に専念できるように
  して、平日でも練習の指導が出来るようにした。これによって、部員も監督が本気で
  我々を指導してくれるんだと、信頼して付いてきたこと

(1)についてはアメリカのプロ野球の練習が日本より短いと新庄選手も言っていたように
  全体としての練習は集中して短時間に終わって、後は、個々人の問題点を自主的に練習
  するのが本来の姿であろう 
  また、基本を重点的に行うことは、最近の学校教育の問題点にも共通するように思う。
(2)については、企業内の上司にも共通して言えることで、部下を唯叱るだけでは駄目で
  具体的にここをこう直せと指摘することが必要である。
(3)も企業、学校でも共通することで、上司、先生が自らやる気を示さないとだれも言う
  事を聞いてくれないだろう。

早稲田バックスの早い玉廻しを言ったが、これを可能にしたフォワード陣の活躍も挙げる
必要があろう。バックスに良い玉が出てくるのは、フォワード陣が相手に対してかけた強い
プレッシャーがあってのことで、前半、関東学院が多くの反則を犯し、早稲田有利の展開に
持ち込めたのには、フォワードの活躍に負うところも大きかったと思う。
フォワードの活躍はバックスにくらべると地味であることが多い。企業の中でも大きい成果を
あげる人の影に、それを支える多くの人の存在がある。

これからも、フォワード、バックス一体となった、華麗なラグビーを見せてほしい。


ホームページに戻る                     2003.1.26