温暖化対策の動き
国連の「気候変動に関する政府間パネル」(IPCC:Intergovernmental Panel on Climate
Change)の作業部会が今年の2月にまとめた報告書では地球の温暖化で2100年には気温が
4℃高くなり、海面が59センチ上昇する恐れがあると云ったような数字を出している。
また、5月にバンコクで開かれた会議で温暖化を食い止める処方せんをまとめた報告書が発表
されている。
その中で気温の上昇をなんとか2℃以内に押さえるには温室効果ガスの濃度を今後10年ぐらいで
減少に転じさせねばならないなどと、いろんな対策のシナリオを作成している。

またドイツのハイリゲンダムで6月に開かれたG8サミットで京都議定書後の温暖化対策が主要
テーマになって、上記IPCCの報告もあり、今まで後ろ向きの発言をしていたブッシュ大統領も
中国も今後の討議には参加していくような発言に変わって来た。

新聞の報道によれば、IPCCのパチャウリ議長が記者会見で身近な削減策として日本の小泉が提唱
したノーネクタイを引き合いに出したとのことである。このように世界の動きとしてノーネクタイが
云われているのに、日本の衆議院議長が議会のノ−ネクタイは駄目だと云い、テレビのキャスターにも
議会でのノーネクタイに反対のコメントをしゃべっている人がいるのを見て、温暖化防止のために、
われわれが今何をすべきかが分かっていないのではないかとがっかりしている。
反対の理由が、日本は熱帯の国でなく我慢が出来る程度であり、ネクタイが権威の象徴であったり
緊張感を保つのに必要であったりでは、所詮服装でしか人を判断出来ないのかと情けない気持ちにも
なりました。そんな発言では、熱帯地方の人は権威も緊張感もない人達だと云っていることになる。

先日のテレビ番組でやっていたが、東京の気温が42℃になった記録があり、今後も起こりうるとの
ことであった。現に、今年5月1日に東京のアキバで46.6℃になったとのニュースもある。これは
局地的な異常値としても、最近は日本各地で夏に36〜37℃になることは頻繁に起っており、湿度の
高い日本の気候は熱帯地方並になっている。冷房のきいた部屋で仕事をしていたり、車で移動して
いては政治家もテレビのキャスターも判断が狂ってきていることに気がつかなくなるのだろうか。
もし28℃でもネクタイをして仕事が出来るなら、ネクタイを外して30℃に設定温度を上げて
少しでも省エネルギーに貢献することを考えるべきでしょう。28℃ありきではなく、どこまでなら
我慢出来るかで温度設定し省エネに貢献するべきである。
次のG8サミットが日本で開催される予定になっており、温暖化防止など環境問題が大きく取り上げ
られようとしている時に、日本の議会は冷房温度設定を上げてノーネクタイで審議して温暖化防止に
貢献していると大きくアピール出来るはずである。

登山家で環境問題にも取り組んでいる野口健氏の記事を新聞で読んだが、以前にスポンサー集めに
企業を廻った時に、ノーネクタイで訪問したら非常識だとしかられたが、先日挨拶のためネクタイを
して企業を訪ねたら、相手が皆ノーネクタイで「ネクタイを外していいですよと」云われたと書いて
おられました。私も何度かノーネクタイについて書きましたがクールビズは随分浸透してきたと感じ
られ、喜んでいます。

前にも書きましたが、日本は自動車や電気製品などの省エネルギー化では最も進んでおり、その技術を
世界に広めて温暖化防止に貢献してほしい。
IPCCでの会議でも原発の評価について大いに議論されたようだが、温暖化対策に必要な技術として
報告書に位置付けされたようだ。原発は当面のエネルギー需要を賄うに必要な技術ではないだろうか。
但し、世界の軍事費が128兆円とも云われるが、その何%かの資金を出し合って、安全を確保する
ために国際的な組織を作り、その下で総てを管理し、さらに放射性廃棄物の処理についても、世界の
僻地の適当な場所をその組織が買い上げて設備を設置して、その管理下で行うなどの方策を考え当面の
対策としたらよい。各国がエゴで押し付けあっていては地球規模の対策は成功しないだろう。日本も
国として原発に関する技術を公開し、そこでの一員として参加し貢献することを表明すべきである。
今後の世界平和のためには、こんな方向に軍事費が転用されることを願うものです。

EUでは2020年までに温暖化ガスの排出量を90年比で20%削減するなどの方針を示している。
アメリカや今後エネルギーの大量消費国になる中国やインドがそう云った数値目標を出して、お互いに
妥協して世界の温暖化防止に対して協力する姿勢を示してほしい。


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