ムベの実

我が家のムベに実がなり、いま赤紫色に熟し始めています。
ムベ(うべ、郁子、野木瓜)はアケビ科の蔓性の常緑樹でアケビに似た赤紫色の
ひなびた感じの実がなります。アケビと違って冬も葉が落ちないので「ときわ
アケビ」とも呼ばれています。アケビの方は名前が知られていますが、ムベと
言っても知らない人の方が多いようで、アケビの一種ですと説明がいります。
花は雌雄同株で両性の花が5月頃に沢山咲きますが、白くて可憐な感じの花です。

ムベを育てるようになったのは、知人が山で採って来たムベの実から種を取って
播いたら芽が出たということで、苗を数本頂いたことに始まります。
ムベは蔓性なので、家の門の上に市販の材料で作ったアーチ型のフレームに添わせ
緑のアーチを作ろうと数本、また金網のフェンスが殺風景なのでここにも絡ませて
見栄えを良くしようと数本植えました。
約2年で、ほぼ目論みどうりにムベのアーチとフェンスの緑化が出来ました。

実は3年目ぐらいからぼつぼつ成り始めて今年は、全部で10個ぐらいなって、丁度
赤紫色に熟しています。
幾つかは近所の方にも差し上げました。残りはもう少しおいてから、収穫しようと
思っています。
実は、中の種の周りの果肉をしゃぶって食べると独特の甘味が口の中に広がります。

ムベは縁起木としても知られていて、長寿、延寿、富貴を表す樹木とされ、また、
葉が最初の単葉から3枚、5枚、7枚と増えてゆく掌状の複葉で7枚になった頃から
結実が始まるので、七五三の祝い木ともされているようです。

ムベの蔓は、太さやしなやかさが手芸で籠を編んだりするのに適しているとのことで
剪定した蔓を手芸用に差し上げたりもしています。蔓は放っておくとどんどん伸びて
横の木に絡み付いていくので、手芸用には長く伸ばした方が良いのですが、剪定を
どうしようかと、思案することになります。

もし、場所があってムベを植えてみたい方がありましたら、今年取った種を差し上げ
ますので、下記にメールして頂けば少しずつお分けいたします。
ムベはアケビと違って常緑樹なので、観葉植物として植えるのに良いと思います。
フェンスなどに添わせると場所はとらずに楽しめるでしょう。また園芸の本によれば
鉢植えでも良いようです。

なお、蛇足ですが「むべなるかな」(もっともである、道理である)という言葉が
あります。これは宜(うべ、むべ)の字を書くようですが、天智天皇が滋賀県近江
八幡市の蒲生野に狩りに出かけられた時、無病長寿の霊果というムベの実を食べ
られた時に「むべなるかな」と言われたことから、この植物がムベと呼ばれるように
なったという伝説があるようです。
日本経済新聞(12月3日大阪版)にこの伝説が詳しく載っていましたで、興味の
有る方は読んで下さい。

iijima@mbox2.inet-osaka.or.jp


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