日本人と物作り
10月始にインテックス大阪で開催された展示会「関西ものづくりワールド2012」を
見に行きました。また、先日テレビで日本製のカンナや霧吹きが日本だけでなく世界の
職人さんに愛用されたいることを放映していたのを見て、そんな技術の底辺を支えて
いる日本の物作りについて感じたことを書きます。

上記展示会は主として関西の機械装置の設計製作に関連した企業が、製造している
装置や部品を展示していたのですが、背広姿が多い一般の展示会と違い、見学に来て
いた人の中に作業服を着ている若い方を多く見かけたのが印象的でした。

大阪を含め関西地区には多くの機械装置や部品のメーカーがあり、日本の物作りを
支えていると思っていますが、見学者の服装からいって中小企業を含めて、そのような
会社から新しい技術の動向を勉強しに、展示を見学に来ておられる様子が伺えました。
物作りには常に新しい技術動向を勉強して進化していく事が求められますが、若い
方々がこのような展示会に来て熱心に勉強されているのが見られました。

上記テレビでの放映では、日本だけで無く、世界の家具職人さんが日本製のカンナを
これが一番良いカンナだと評価して使用してくれているのを見ましたが、好評の理由は
カンナを作るためになされている技術や工夫の努力があっての結果だと知りました。
カンナの場合刃物作りに鋼を何度も重ねて鍛造する事を繰り返して強靱で均一な鋼材と
したものを、成形研摩して、均一な切れ味を持つ刃先を作っていく様子を見せて貰い
ました。そのように緻密な作業の積み重ねで作られたカンナで木を削り、カンナから
連続してフイルム状に吐き出されてくるに薄くて均一なカンナ屑を見えると、その切れ
味の素晴らしさが分かりますが、その裏に地道な物作りの心があることも知りました。

霧吹きでは如何に細かくて均一な霧を広く吹き出すかが必要ですが、世界一の性能で
均一に細かい霧を吹き出して世界の職人がアイロン掛けに愛用しているだけでは無く、
古文書などの修復時に均一に湿らせるためにも日本製の霧吹きが使用されていることを
知りました。
そのような性能の霧吹きを作るには、水の吹き出し口の微妙で正確な加工が必要であり、
容器のハンダ付けでも、外部から見えない接合部分にまで全く均一にハンダが広がって
接着されている事を知りました。
世界の職人がこれでなければ駄目だと言う性能の霧吹きは、そんな日本の物作りの心が
籠った技術で作られているのです。

上記のような物作りの底辺を支えて、将来似向かって日本の技術を引き継いでくれる
のが、今回の展示会を熱心に見学していた若い作業者達だと心強く思いました。


ホームページに戻る                      2012.10.26.