クニマス発見
秋田県田沢湖に棲息していて絶滅したと思われていたクニマスが山梨県の
西湖で発見された。
この発見については東京海洋大学客員准教授の「さかなクン」が大きく
貢献されたことを天皇陛下が讃えられたこともあって新聞テレビでも
多く報道されました。
今年は名古屋でCOP10(生物多様性条約締約国会議)が開かれて、生物の
多様性を保全するための多くのテーマについて討議されましたが、このような
タイミングにクニマスが発見されたことは嬉しいことでした。

日本でも多くの生命体が絶滅危惧の恐れがあるとされていて、メダカでさえ
絶滅の恐れがあるとされています。私もこの土地に約70年住んでいますが
子供の頃はすぐ近所に田んぼがあり、メダカやドジョウを捕まえることが
出来て、家で水槽に飼っていたこともあったが、今では宅地化が進んで
田んぼもほとんど無くなり、そんなことは全く出来ない状況になりました。
また、近所の丘陵地帯は里山と言える状況で、春には毎年つくしやわらびを
採りにいっていましが、今はすっかり宅地になっています。

COP10が開催されたこともあり、生物多様性の保全などに関しての記事も
多く見られた。そんな情報の中で里山や棚田などで、人間の生活が生態系に
大きく関与していることを学びました。
里山や棚田は人間の生活に密着して存在してきた自然環境であり、人間が
森林に入って下草を刈り薪を採ることなどで出来た里山や傾斜地に田んぼを作り
田畑を形成することで出来た環境が多くの生物の生活の場を提供したことで
生物の多様性が守られてきた。
その他にも戦後山林の開発として杉や桧が多く植林されたが、最近は海外の
木材との価格競争や林業に携わる人手不足などから、間伐がなされないため
山が荒れて最近の集中豪雨による土石流の発生につながったとの記事もあった。

人間の生活で発生する二酸化炭素による地球温暖化なども含めて人間の生活が
地球環境に無視出来ない大きな影響を与えて生物の多様化が失われて行くことが、
いずれ人間の健全な存在にも反影することを我々はもっと意識して行動することが
必要になる。
以前は人間の生活が自然に里山や棚田を育んで来たが、人間の生活が変わって
しまった現実を踏まえてどう考えるかの方針を決めなければならない。
里山や棚田の保全を誰が費用を持って行うのか、それを自然にまかせると、どう
なって行くのかなど専門家に研究してもらう事が重要になる。
以前に仕事で北陸線に時々乗っていたが、山間部沿線の棚田が放棄され、雑草や
潅木が生えた土地に変わっていくのを見た記憶がある。現在そこがどんな形に
なっているか分かりませんが、自然界のバランスの中で一つの平衡状態になって
いるかと思います。ただ、それが人間にとって好ましい形になったかどうかです。

世界的規模ではCOP10での討議事項などに関しての情報はインターネットで多く
見られるのでそちらで見て頂きたいが、日本の里山や棚田をどのようにして行く
かは、日本独自のテーマとして考えて行く必要があります。
人間生活の自然界に与えている影響が如何に大きくなっているかを再認識して、
単純には我々の日常生活で省資源、省エネルギーを徹底した生活をし、自然界に
出来るだけ変動を与えないように、ひとり一人が生活することだと思います。


ホームページに戻る                   2010.12.26.