物事の決め方
多数決の問題
 物事を決めるのに、多数決の方法が多く採用されており、これが民主的に
 決めたという大義名分になっていることが多い。
 何かを決めなければならない時、今までの、経験、生活の知恵から
 多くの人の納得する方法として、根着いたものだろうが、もう少し、内容も考える
 必要があるだろう。

 人の考え方についても、バラツキあるいは分布を考えると、多くの場合、右か左かを
 決めることは、それほど単純ではないように思う。

バラツキを考えた方法 
 例えば、死刑に対して賛成か反対かと聞かれた時、100%賛成や100%反対の
 人は少なくて、多くの人はどちらの意見も少しずつ分かるの立場ではないかと
 思われる。
 幼い子供などの肉親を、理由もなく殺された人の多くは、犯人を死刑にしてほしいと
 思うだろうし、そんな話しを聞いた時には、死刑賛成に傾くだろう。 
 その他多くの政治上の問題についても人によって、30%賛成だが70%は反対で
 あったり、その反対の割合であったりになるだろう。
 従って、心の中の賛成、反対の比率も含めた与論調査をして賛成、反対の分布を
 みるのが、正しく物事を判断する資料になる。
 
 以前にあったテレビ番組で、一つのテーマについて、賛成、反対の論者が
 交互に意見を述べ、一つの意見毎に、参加者が押しボタンで賛成か反対かの意思表示を
 するのがあった。
 そのとき、賛成論者が意見を述べると、其の後は、賛成の意見が多くなり、其の反対の
 場合は、意見が逆に振れていた。
 人の意見はそれほど、直前に聞いた意見に左右されるものだと分かる番組だった。
 勿論、100%が振れるのでは無く、何%かの幅で賛成、反対が変わるのである。
 テーマによってこの振れ方は様々で、大きく振れたものと、あまり振れなかったものが
 あったように記憶している。

 品質管理のなかでの判断は、優位差が有るかどうかを検証して行なはれる。このような
 手法を取り入れることを検討すべきではないかと思う。

 苦汁の決断ということがあるが、これは一人の人の心の中でも右か左かの選択が51%と
 49%といったの場合になるだろう。
 結果だけを求める、○×式の解答ではこのような中味は分からないところが問題である。
 

選挙制度の在り方
 此のように考えると、2大政党論とか小選挙区制で無理やりに、右か左かに
 決められ易いシステムについては疑問がある。
 多くの人は、自民党の言うことも分かるが、問題によっては社会党の意見も
 一部は悪くないとか、支持するのも100%ではなく、何%かの割合になっていると
 考えるのが正しいのではないか。

 一般の人から言うと、右左の対立でなく、中道政党が有って、50%弱の議席で
 右と左が残りの半分ずつぐらいになるのが、理想のように思われる。
 どこも過半数ではないので、協力しなければ議案が成立しないので極端なことに
 なりにくいだろうし、これが、いちばん市民感情に近いのではないだろうか。
 ただ、中道政党では、意見が派手になりにくいので票が集まりにくい点があるが
 我々がそこをよく判断する必要があるだろう。                              
                                  1999.6.21作成


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