関西空港について(その2)
昨年12月、関西空港についてと題して書きましたが、読んで頂いた方からいろいろと
御意見や情報を頂きました。また、1月26日の朝日新聞の「記者ノート」で取り上げた
「利用者に支持される空港に」という記事に私も意見を送ったところ、2月9日の記事で
紹介して頂きました。さらに、2月17日に中部国際空港が開港するにあたって、各国の
空港事情や航空行政などについて、新聞に多くの特集記事が書かれています。頂いた情報を
基に、その後思ったことを追加し、関西空港について(その2)として書いてみます。

私が考える関西空港の最大の問題点であるアクセスの不便さについて再度とりあげます。
先月書いた許容時間の中で、伊丹空港に15分で行けるところに家を持った知人のことを
紹介しました。最近の記事の中でも香港国際空港が香港中心部と20分余りで結ばれて
いて利便性に定評があると書いてありました。世界でも15〜20分で空港から都市の
中心部に行けることが良い評価に繋がっているようで、ヨーロッパの空港でも新幹線の
ような交通手段で空港と市街地を結ぶようになされているところが多いようです。
関西空港の場合、可能性はないが、もし、大阪駅から5〜10分で行けるならば、伊丹
空港のごく近所に住んでいる人以外は、ほとんどの人が国内線を関空に集中することに
賛成するでしょう。15〜20分が許容時間として実現可能で、大方の人が賛成して
くれて、国際的にも便利な空港と評価されるアクセス時間であると考えます。

関西空港への連絡橋の利用料金の値下げも行われているが、これで目先少しの利用者増に
効果があるようで、赤字をすこしでも減らそうとする努力は評価されても、此の対策で
国内線の集中反対の声を押さえることは出来ないでしょう。
今、反対が多く利用者が増えないのは、交通費よりアクセス時間のせいだと知るべきです。

これを実現するのに、前回、新高速道路と新幹線の乗り入れを提案しました。其の中で
新幹線についてその後に考えたことを書いてみます。
新幹線と言うと、現在の時速250キロ/時も出せるものがイメージになり誤解を招く
ように思いました。180キロ/時程度の速度でも15分のアクセス時間は可能なので、
新高速鉄道として、軌道幅を含めて、新しく設計した列車を作り、出来れば、現在再開発
計画が進んでいる大阪駅の北の梅田貨物駅の所を経由するか、ここに始発駅を作ることが
望ましいでしょう。
新幹線を作ると言うと、新幹線全体計画の予算と取り合いになるような誤解を受け、反対
する人が出て来るかも知れませんが、予算としては、伊丹空港跡地を売った代金を当てて、
関西空港を国内線も集中した本来の国際空港としての機能を満足させるために使う、空港
計画予算とするべきでしょう。アクセスさえよくなれば、関西空港が国内でも国際的にも
便利だと評価され、皆が喜んで利用し、就航する航空会社が増えれることで、評判の悪い
高い着陸料を下げても採算がとれるようになるでしょう。

次に、関空の滑走路計画について考えてみます。関西財界の方が伊丹を廃止すれば関空の
二期工事完成後の関空でも発着能力が満杯になってしまい、将来の航空需要の増加に
対応出来ないと発言されているように報道されていたが、関空には横風用の滑走路を作る
計画があったはずである。今まで横風用の滑走路が無い為に関空の使用に問題があった
との報道は聞いていない。それで、第三の滑走路も現在の滑走路と平行に作ることにし、
その工法としてメガフロート方式(大形の浮体構造)をとるのがよいのではないかと考え
ます。この方式であれば、第四の滑走路の建設も可能と考えられます。
第三の滑走路は現在よりさらに沖合いになるため、埋め立て方式では工事がさらに困難に
なるでしょう。環境に対する影響もメガフロート方式の方が少ないと思われます。
この方式では空港の下は海水が流れるので干満の度に海水が動き、環境に対する影響も
減らす事が出来ます。また、メガフロートに部分的に光りを通すスペースを作って海中に
少しでも光を送り込むことも可能でしょう。この方式は羽田空港の拡張計画などでも検討
されていましたが、技術的には完成されたものだと思っています。瀬戸内海には造船所も
多く、業界が分担して建設すれば工期も短くて建設が出来、経済の活性化にも役に立つと
思われます。

次に、伊丹空港の跡地利用について考えてみます。すでに首都機能をバックアップする
「副首都」を建設する構想も提案されているとの情報を知りました。全く新しい立地を
求めて建設する場合、その候補地が発表されるだけで地価が高騰し、また、候補地住人の
移転交渉など何年掛かるかと考えただけでも難しいことです。
伊丹空港跡であれば空港さえ関空に集中すれば、すぐに建設が開始出来るので、候補地と
して最適であると思われます。1月に自然災害に思うと書いた中に、政府機能の移転に
ついても書きましたが、ヘリポートを置くことなどを考えても、伊丹空港跡にするのが
一番よいように思われます。
さらに言うなら、最近言われている道州制も進めたらよいと思っていますが、近畿州の
中心の行政機関の設置が必要になった場合に、それを置く場所としても考えられ、副首都と
並べて設置する事が、総合的に良いように思います。
伊丹空港跡地利用については、いくらでもあると思うので、其の中から目的や利用価値の
最適なものを選んでいけば良いでしょう。

関西経済の地盤沈下が言われていますが、このような将来ビジョンも含めて、関西空港も
便利になり、その結果利用者が増え、黒字にもなり、伊丹空港の跡地も有効に利用できて
経済的にも総合効果が上がるような計画をしてほしいものです。
そのポイントになるのが、関西空港へのアクセス改善であるので、どうしたら出来るのか
衆智を集めて、実現に努力して欲しい。


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