優しいJIS規格
先にユニバーサルデザインについて書きましたが、最近の新聞記事でJIS規格(日本
工業規格)が高齢者に優しく変身しつつあり、高齢者を考えたJIS規格が作られ、
国際標準化機構(ISO)も日本の提案を受けて,このような考え方を入れた国際規格を
作ろうとしていることを知り規格の世界にもこういった考え方が浸透してきたことを
喜びました。

前回、文字が小さかったり、文字の色の選択が悪くて年寄りには見にくいことが
あると書きましたが、其の時にはこのような規格が制定される事を知りませんでした。
JISで50才の人では11ポイント、64才では14ポイント以上のサイズの文字が
推奨され、また高齢者には青や紫の色は注意を引きにくいことなどを具体的に示した
JIS規格が定められたとのことです。
また、最近家電製品で警告や終了を音や声で知らせる物が増えていますが、高齢者には
高音が聞きにくくなっているので、音量を上げる必要があることなども示されて
いるようです。

私も技術の世界に生きてきて、JIS規格については、装置設計の時などに常に準拠し、
規格に合った材料や部品を使用するのが身についていました。ただ、これらは互換性が
あり、標準品として手に入り、安全に使用出来る物として、どちらかと言えば堅苦しい
規格といったイメージが強かったと思います。
今回、ユニバ−サルデザインの現われとして、このように世界に先駆けて、高齢者に
優しいという観点からの規格を日本が作成し、国際規格としても制定されようとして
いる事は嬉しいことです。

最近の新聞記事でも、高齢者に使いやすい家電製品について特集記事が出されていま
したが、石油ファンヒーターの石油タンクの取り付け時に、タンクをひっくり返す
必要のない製品とか、エアコンのリモコン装置で操作時に音声で通知してくれる機能、
洗濯乾燥機で取り出し口を斜にして取り出しやすくしたもの、また出し入れ口の扉を
スライド式にして力の弱い高齢者でも開閉し易くしたものなど多くの例が紹介されて
いました。これらの記事からもユニバ−サルデザインの設計思想が日本のメーカーに
行き渡ってきていることが読み取れます。

財団法人家電製品協会では高齢者や障害者にも使い易いと思われる家電製品のリストを
公表しているとも報道されていましたが、高齢者に優しいJISと共に日本の製品がこの
面でも世界をリードしていってほしいものです。


ホームページに戻る                      2004.1.26.