ヒートアイランドー2
先月同じ表題で書きましたが、その後、環境省から平成13年度の報告書が公開され
また、日本経済新聞に夏の服装についての記事が載って、私の思っていたことを実行して
いる企業があることを知ったのでもう一度書かせてもらいます。

1:環境省報告(http://www.env.go.jp/policy/report/h14-05)について
前回の報告書(平成12年度)よりかなり詳しいシミュレーションがなされており
興味深く読んだのでそんな中の一部について思ったことを書きます。
幾つかのケースでシミュレーションがなされているが、東京23区では下記のように
なっている。
東京23区が全面的に森林等の自然状態で覆われていると仮定すると、夏の最高気温は
31.5度、最低気温は24度程度にしかならないという。これだと熱帯夜は起きないので
夜も過ごし易いことになる。
現状の気温と比較してみると人工的な排熱や土地の被覆によるヒートアイランド化の影響が
4〜5度程度あることが分かる。

対策として、屋上や壁面の緑化、道路や地面の保水性舗装化を20〜30%実施しても
シミュレーションの結果では、気温の低下は都心部で0.2度程度であることが示されている。
しかし、夜間の高温域の面積に対してはある程度の減少効果はあるようだ。

また、人工排熱の内訳を見ると、23区の平均では建物からの排熱量と自動車からの
排熱量がほぼ同じ大きさであるとのデーターが出ており認識を新たにした。
従って、自動車の燃比の改善、電気自動車化、都心への乗り入れ減少対策なども促進
せなばならない。
中央区や千代田区の排熱量は日平均60〜70W/m2もあり、基本的にはやはり人工排熱を
減らす事が必要であることを示している。
超高層ビルの建設が都心部で続いているが、例えそれらが省エネ設計になっていても、
敷地面積あたりのトータルの排熱量が増えてはヒートアイランド化は悪化するばかりであり
前回書いたように、なんらかの制限が必要である。
また、遷都の問題も長期的見地から促進して、東京地域の熱負荷を減らさねばならないと
思われる。

2:日本経済新聞の記事(9月4日夕刊)について
りそなグループ、帝人およびマンダムの3社のカジュアルデー導入状況が紹介されている。
軽装になって仕事の能率もあがり、冷房温度のの設定を上げる事で省エネにも大いに効果が
出ているとのことで、私の思っていることが実施されている事を知って嬉しく思った。

マンダムの例に挙げられているが、仕事に軽装で取引先や官庁を訪問する時に世間の見る目が
変わらねばならない。
この記事でもカジュアルな服装として表現されているが、日本の夏は熱帯地方なみの気候で
あり、これがカジュアルでなくフォーマルな服装として認識されることが必要である。
私も時に用いるが、胸元が寂しければ落ち着いたデザインのループタイもあるだろうし、工夫の
余地が有ると思う。
背広でなくても、このような軽装のほうが枚数は多く売れ、普通のネクタイの代わりにループ
タイが売れるはずだから、トータルとして繊維品の売り上げがふえるのではと思われる。
服飾業界も商売の種が増えるようもっと勉強し研究してほしい。

環境開発サミットが開かれ、京都議定書が今も高く評価されている。日本はこのように省エネに
取り組んでいるので、海外からの訪問者も軽装で来て下さい、会議もCO2削減のために軽装で
行いましょうと世界にアピールしたらどうだろうか。
今後も、このように影響力のある新聞やその他のマスコミが夏期の服装についてたびたび取り
上げて頂くと、企業や官庁にこのような動きがもっと広がっていくのが加速されることになる
だろうと思います。


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