技術屋50年に思う
前回化学工学の話を書いて振り返ってみて、来年には社会人として企業に勤め、
技術屋になってから満50年になり、今年の10月には飯嶌技術事務所として
個人で仕事を始めて丁度10年になったことに改めて感慨を覚えました。
我ながら、半世紀と考えると、そんなにやっているの、そんなに経っているの,
もう10年経ったのかといった感覚です。
この原稿を書いている時、先に脳力開発の中で紹介した創造システム研究所の
メールマガジンの136号(04/11/24)に「独立して10年以上続けていける
のは、10%程度だと言われている」とあるのを読んで、私も運が良かったのだと
思い、また、ここに書かれている人との出会いについても全く同感で、私もこの
10年の間に出会い、お世話になった多くの人々に感謝の気持ちで一杯です。

技術屋としての初期の頃は、海外の技術を学び、導入するような仕事が多かったが
後半には、我々の独自技術を海外に売る方に変わっていきました。
学ぶとは真似をすることから始まり、それを身に付けて、そこから自分独自の
ものを作っていくためのものでしょう。技術屋として過去を振り返って其の通り
だったと感じます。今も、なんとか独自の装置開発をするよう努力しています。

この技術屋の部屋というホームページを始めたのも、技術の世界が面白いと
思って長年過ごしてきたからであり、そんな思いを若い人に伝えて技術屋人生も
悪くないと思って、技術の世界に入ってくる人が増えれば良いと望んでいます。
勿論芸術に興味を持つ人も、スポーツに興味を持つ人もそれぞれが人生であり
それが生き甲斐であれば良い訳ですが、何をしようかと迷っている人に、こんな
技術の世界もあると参考にしてもらえればよいと思います。
私の専門の化学工学でも環境問題、資源の問題などこれから解決していかねば
ならないことでやるべき事は沢山あります。生活を豊かなものにするのに、技術は
大いに役立つものであると信じており、また技術はそんな目的に使われるべきもの
でしょう。

最近、企業で定年を迎えた方々がNPO活動やその他の組織を作って、過去の経験を
生かして活躍されていようすを見聞きし、報道されているのを喜ばしく感じて
います。
私も定年以来10年間仕事をさせて頂いており、自分の技術が少しは世間のお役に
立っていることに生き甲斐と喜びがあります。
我々が仕事をして若い人の仕事を奪うのでなく、経験を生かして共存して行く
のが理想でしょう。
技術とは経験を体系化したものだと思っています。理論や計算も必要ですが、
総てが計算や理論で解決出来るものでなく、技術の世界では経験の積み重ねの
中から判断されることも多いと思っています。
また、日本は少子化の問題や年金の問題など多くの問題がありますが、歳を
とっても仕事が出来る人は大いに働いて少しの税金でも収めることが望ましい
ことでしょう。
団塊の世代と言われる方々が定年を迎え、シニア−の仲間が増えて来ますが、
多分団塊の世代のシニア−像はもっと違ったものになっていることを期待して
います。


ホームページに戻る                    2004.11.29.