宛名書きの思い
今年は喪中の為年賀状の準備をしませんでした。
約50年間、版画から始めていろいろの方法を試し、プリントゴッコなどでも年賀状を作り、
最近はパソコンで自分なりの図案で年賀状を作るようにしていました。
そこに、相手の方のことを想いながら手書きで一言書き加えて、宛名はプリンターで
印刷して発送していました。

今年は“喪中につき新年の御挨拶を失礼させていただきます”の挨拶状は用紙の選択も
あり私製はがきで印刷屋に頼みました。
さて、出来上がったものに、宛名書きをパソコンの住所録からプリンターで行おうとしたら
用紙が分厚いためプリンターの送りが旨くゆかず、印刷出来ないことが分かりました。

使用する用紙がプリンターにかかるかどうかを確認しなかったことを悔やんでも仕方が
ないので、約400枚の挨拶状の宛名書きを手書きで行うことになりました。

宛名書きをプリンターでするようになったのは、枚数が多いこともありますが、生来の
悪筆で手書きの下手な字を見られるのが恥ずかしいのが理由でした。
もう15年近くそうしてきたのに加えて、歳をとってますます、字をきれいに書けなく
なっているのにと、悩みましたが、この歳になって、いまさら恥かしいなど考えるほうが
おかしいと開き直ることにしました。

そんなことで、手書きで宛名を書きはじめましたが、その中で新しい思いを感じている
ことに気がつきました。

年賀状に一言書き加えるときも、相手のことは考えて書いていましたが、宛名を書く時に
市町村名から番地、マンションの部屋番号まで書いていると、その土地のイメージや住まい、
環境などが今まで以上に頭に浮かんできて、遠く離れていて久しく会っていない人のことや、
久しく行っていない土地のことなど、年賀状に一言書く時とはだいぶ違った形での思いが
浮かんで来ていることに気がつき、いろいろと考えることがありました。

来年は手書きで宛名を書くことは無いと思いますが、ひょんなことから、今年久しぶりに
手書きで宛名書きをしたことは良かったなとの思いでいっぱいです。

私なりに丁寧には書いたのですが、お名前を悪筆で書いて申し訳なかったと思っています。
しかし、以上のようなことだったので、お許し願います。


ホームページに戻る                     2002.11.24.